VOICE 01

シールド工法のプロとして
インフラ構築に貢献する

中口 洸貴 Koki Nakaguchi

シールド事業部 工事部(2015年入社)

シールド工法システムの各種設備を
滞りなく稼働させることが私の使命

シールド事業部では、トンネル工事の現場にシールド工法システムを提供し、各種設備の制御管理や材料の供給を行っています。シールドマシンが地山を削ってトンネルを掘り進んでいくと、マシンと地山の間にテールボイドという隙間ができます。そこに裏込(うらごめ)材という瞬結性モルタルを充填して、地盤の崩落を防ぐとともに、セグメント(トンネルの壁面となるコンクリート部材)を固定して安定させることが、小野田ケミコの役割です。私の仕事は、質の良い裏込材をつくるプラントから、それを圧送しテールボイドに注入するまでのすべての設備を管理すること。プラントに異常がないか点検したり、オペ室と呼ばれる中央制御室で各設備の数値を細かくチェックしたりして、徹底した品質管理を行っています。設備のどこか一部にでも異常が起きてしまえば、工事全体がストップしてしまうため、責任は重大です。セグメントを取り付けているときなどシールドマシンの掘進が止まっている時間帯に各種設備を徹底的に整備したり、試運転してみたりして、マシンが再稼働したときに正常に動作するようメンテナンスを実施しています。

工事を前進させるために
専門家としてお客さまにアドバイスする

当社で提供しているのは、『裏込注入システム』だけではありません。掘り進めている坑道の先端である切羽における土圧を安定させるため粘土鉱物や高分子系の加泥材を注入する『加泥作液システム』や、切羽がスムーズに掘進できるようシェービングクリーム状の気泡を送り込む『気泡注入システム』なども提供しています。そのため、発注元のJV(ジョイントベンチャー:工事を請け負う共同企業体)の方から、「いつもは10m掘り進むことができるのに、硬い岩盤にあたってしまって今日は10㎝しか進まなかった。何かいい方法はないか」「カッターを回転させる駆動力の数値が上昇している。どうしたらいい」といった相談を受けることも。「○○の注入率をもう数%あげて様子を見てみましょう」といったアドバイスを行い、状況が良くなったときはうれしいですね。自分で考えても方法が見つからないときは、シールド工法の超ベテランの方が上司にいるので、サポートしてもらっています。シールドの現場は大規模プロジェクトが多く、インフラを支える仕事に貢献できているところにやりがいを感じています。これからも知見を積み重ね、シールド事業部を支える存在になりたいです。

Career Step

1年目前半
先輩に指導を受けながら地盤改良工事の現場で仕事を覚える。まずは道具の名前を知るところからスタートして、技術的なこと、人との関わり方などを学んだ。
3年目
現場を任されるようになる。仕事の流れは把握できていても、現場では予期せぬことが起こるため、自分で判断できないときは先輩や上司に電話で相談しながら進めていった。
6年目
シールド事業部に異動し、トンネル工事の現場で、当社から納入する材料の管理を担当。地盤改良工事とは全く異なる新しい仕事に、ワクワクしながら仕事に臨む。
7年目
先輩から引き継いだトンネル工事の現場の管理を任される。シールド工法システムが正常に稼働するよう制御や調整を行い、JVのお客さまからの相談にも対応。

One day Schedule

07:15
朝礼のあと、裏込プラントや裏込注入システムの各種設備の巡視点検を開始。
10:00
シールドマシンが止まっている時間帯に、機械の整備や清掃、試運転などの調整を行う。
11:30
トンネル工事に携わっているさまざまな会社の人が集合してスケジュールの確認を行う。
13:00
150m掘進するごとに行われる裏込管理試験をJV立会いのもと実施する。
15:00
再度巡視点検を行い、消耗品の手配がある場合はJVに報告。1日の点検記録を書いて17時ごろ退勤。

My Holiday

私は会社のカメラ部の部員です。休日にモデル撮影会があるときは、皆で一緒に参加してポートレート写真を撮っています。一人のときは、遠出して風景を撮影することも。きれいな景色を自分の目で楽しむのもいいのですが、写真に撮るとまた違う景色に見えてきます。奥が深くておもしろいですね。

Voice

社員インタビュー