日本を支える!ケミコの底力
災害大国・日本では、どんな構造物を建てるにも地盤を強くする工程が欠かせません。
そこで活躍するのが私たち。「地盤改良のことならケミコに聞け!」を自負するリーディングカンパニーとして、代表的な工法や新たな取り組みを紹介します。
建築物や橋、道路や地下鉄など、私たちが立っている地盤にはありとあらゆる構造物があり、そしてどの構造物も地盤に手を加えずにつくられたものはほぼありません。構造物をつくるには地盤の強度を高める工事が必要であり、これを地盤改良と呼びます。
日本といえば、世界でも有数の「軟弱地盤大国」と呼ばれていることを知っているでしょうか? 国土に占める山の割合が高く、降雨量の多い気候がその一因でもあり、近年では災害級の集中豪雨も増えており、社会問題となっています。それに加えて、日本は地震が起きやすい土地です。地盤改良なくして日本は成り立たないと言っても過言ではないんです。
そんな日本だからこそ、さまざまな地盤改良技術・工法が開発され、私たちはそのトップランナーとして、日々、日本を支えているんです。
次世代へ、新しい地盤改良技術
私たちは難易度の高い複雑な地盤改良工事にも取り組んできましたが、そうした現場では特に建設DXを推進しています。まずはレーザースキャナを使って現場の点群を採取。そのデータを使って3Dモデルを作成し、地盤を「見える化」して緻密な施工計画を実現しているのです。この建設DXによって、狭い土地やほかの構造物・用地との境界付近といった複雑な現場の地盤改良も可能に。また、3Dモデルを通じて問題点を抽出し、素早い情報連携を実現しています。
01
代表的な工法01
コンパクト&スピードで
液状化をブロック
河川の周りなどでは液状化を防ぐ地盤改良工事が欠かせません。強い護岸をつくる工事で活躍するのが、NJP-2way工法です。この工法では、左右対称・真水平向きに2方向へ超高圧セメントスラリーを噴射します。その際に圧縮空気も同時に噴射することで、太くて高品質な改良体を効率的につくれるのです。狭い場所にも使える小型施工機をチョイスできるので、細い河の護岸などでも大活躍。危険な地盤を残さず隅々まで改良できます。
02
代表的な工法02
高品質と経済性を両立する
オールラウンダー
粘り気の強い土質からさらさらの砂質土まで、幅広い地盤に適用できる工法です。そのため、高速道路の橋梁近辺、家屋の近辺、河川の下など、さまざまな地盤改良工事で活躍しています。この工法では、先端に土を掘るための撹拌翼がついた施工機を使用。この撹拌翼による機械攪拌と高圧噴射撹拌の2つのパワーを組み合わせることで、高品質で大きな改良体を造成可能。自走式台車で施工機を移動できるので、工期短縮を叶える経済的な工法でもあります。構造物の支持力増強から耐震補強、液状化防止などさまざまな目的で活用されています。
03
代表的な工法03
広い土地もどんと来い!な、
パワフル工法
大型ビルの建築現場や港湾工事など、広い土地の地盤改良を行う上で大活躍するのがSDM-Fit工法です。この工法では大型の三点支持式杭打機を用います。二軸式の機械攪拌と超高圧噴射撹拌を組み合わせたハイブリットで、大きな改良体を高速かつ大量につくることができるので、従来に比べて短い工期で広い地盤の改良を叶え、経済性も抜群です。盛土の滑り防止から、構造物の支持力強化や沈下低減、耐震補強、液状化防止など、さまざまな目的で活用されています。