DJM工法の概要
DJM工法は、軟弱地盤中に粉粒体の改良材(セメント系固化材,生石灰)を供給し、強制的に原位置土と攪拌混合することにより、土と改良材の化学的反応により、土質性状を安定させ強度を高める工法です。本工法は、旧建設省総合技術開発プロジェクト「新地盤改良技術の開発」の一環として、旧建設省土木研究所と(社)日本建設機械化協会が中心となって実用化されたものです。
特徴
- 粉粒体の改良材を自由に選択可能
最大粒径がおおむね5mm程度以下で乾燥状態の粉粒体であれば、セメント系固化材,消石灰,生石灰等、地盤状況に応じて対応可能。 - 攪拌効率がよく、品質のバラツキが少ない
攪拌翼軌跡後全面に改良材が均等に散布されるので攪拌効率がよく、少ない攪拌回数で十分な混合効果 が得られ強度のバラツキが小さく、経済的な施工が可能。 - 信頼性の高い施工管理
施工深度、攪拌翼回転数、改良材供給量などの自動記録が可能であり、これらのコントロ-ルが容易。 - 施工性
施工機は、単軸、2軸タイプがあり用途にあわせた選定が可能。
適用目的
- 盛土・切土のすべり防止
- 構造物の支持力増強および沈下低減
- 液状化防止
- 腐植土等の有機質土の改良
適用地盤
土 質 | 適用条件 DJM 2110 (2軸型)の場合 |
---|---|
砂質土 | 標準速度 N≦20 最大N=32 |
粘性土 | 標準速度 N≦6 最大N=9 |
有機質土 | Wn≦500% |
標準速度:攪拌軸貫入速度 1.5m/分
標準改良仕様
改良径(m) | 軸間ピッチ(m) |
---|---|
1.0 | 0.8,1.0,1.2,1.5(2軸) |