SMM-Dy工法の概要
SMM-Dy工法は、SMM工法に改良を加えてスラリー吐出能力を50%向上させた超高圧大容量ポンプによってロッドの先端から水平方向に超高圧固化材スラリーを噴射し、回転・引き抜くことで、より大径の円柱状の改良体を造成させる工法です。超高圧大容量ポンプによって発生させられた高エネルギーの固化材スラリーは改良対象土を一時的に破壊し、同時に混合攪拌して、均一な改良部を形成します。従来のSMM工法に比べ、大径の改良体を形成し、改良面積が約1.2倍以上に向上することで大幅な工期の短縮が図れ、効率よく経済性が高められます。また、ロッドの先端に特殊ダウンザホールハンマービットを装着することにより、捨て石などの転石削孔が可能となります。
特徴
- 施工機械が軽量小型で現場条件に適応した施工が可能。
- 大径改良体が造成可能。
- 幅広い地盤に適用。
- 水中施工が可能。
- 山留め壁等への密着施工が可能。
- 確実な改良効果。
- 削孔能力が高く、捨て石などの転石削孔が可能。
適用目的
- ヒ-ビング防止
- 受働土圧の増加
- 間詰め工(山留め壁~機械攪拌)
- 横方向地盤反力の増加
- 支持力増加
- 耐震補強・液状化対策
適用地盤
土 質 | 適用条件 |
---|---|
砂質土 | N≦25 |
粘性土 | C≦70kN/m2 |
腐植土 | Wn≦1000% |
改良径
改良径(m) | Ø=0.6~1.3m |
---|
SMM-Dy工法の施工手順
SMM-Dy工法の施工事例
港湾内・台船足場施工
ダウンザホールハンマー捨て石削孔施工